今回ご紹介する絵本は
Lydia Monks 作「 I wish I were a dog! 」
という絵本です。
この絵本では、高校英文法で習う「仮定法過去」が使われています。
タイトルを見てみましょう。
I wish I were a dog!
I のつぎに be動詞 were があります。
仮定法過去の文ではbe動詞に were を用いることによって
そうなる可能性はとても少ないけど、もしそうだったらなぁ。。。
というニュアンスを伝えることができます。
絵本の表紙を見てみましょう。
【ページ解説】
「I wish I were a dog いぬだったらいいのに。」
I wish I were a dog!と言っているのは、猫ですね。
猫は犬になることはありません。
でも、もし犬だったらいいのになぁ、と考えていることが仮定法過去を使うことで表現されています。
参考までに少し内容をご紹介します。
【ページ解説】
「Dogs can play in the park. 犬は公園で遊ぶことができる。」 (たしかにキャットパークやキャットランとはあまり聞かないですね。)
犬だったら、こんなことやあんなことができるのになぁ、、、といった猫がうらやましがっている内容が描かれています。
すると、
【ページ解説】「I'm fed up! もううんざりだ!」
どうやら猫であることが嫌になってしまったようです。
すると、飼い主の女の子が猫のよさについて言います。
【ページ解説】
「Cats jump high and cats climb trees. 猫は高くジャンプできるし、木登りができる。」
「They can prowl like tigers. 猫は虎のように獲物を狙いながら歩くことができる。」
「and come and go as they please. そしてすきなようにいったりきたりできる。」
言われてみると猫の魅力って結構ありますね。
するこんどは犬が、
【ページ解説】
「So you see, you are very special just as you are! いい?まさにいまのあなたはとっても特別なのよ。」
「 I wish I were a cat! わたしは猫だったらいいのに。」
飼い主の女の子の話を聞いているうちに、猫になりたくなってしまった様子ですw
高校の英文法で、仮定法はとても複雑で用法も多岐に渡ります。
しかし、絵本のお話で文法をストーリーと関連づけて身につけることで、
「あ、あのときあの本で出てきた文法だ!」
といういうように覚えやすく、思い出しやすくなります。
子供たちが、英語や英会話を楽しく学べるよう、絵本を役立てることも有用な手段かと思います。