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Column

英語学習コラム

楽しく覚える英単語暗記法

コラム「単語帳を買ってはいけない理由」にて、

 

 

単語帳での暗記学習を開始するタイミングは、

 

 

英検などの合格ライン近くに達した時である

 

 

と述べました。

 

 

 

 

 

今回は、これから英検の対策を始めようという方向けに、

 

 

どのように単語を覚えていくのがよいか、という点についてお伝えします。

 

単語を暗記することはとても大変である

単語の暗記を開始するにあたり、まず指導者は

 

 

「単語を暗記することはとても大変だ」

 

 

ということをしっかり認識する必要があると感じています。

 

 

 

 

 

指導者は自身の学習経験から、単語を覚える能力が発達している、ということを認識し、

 

 

生徒はまだ未発達であるため、単語の暗記には労力を費やす必要があることを理解すべきです。

 

 

 

 

 

生徒の中には、英語が好きで、単語を覚えること自体に楽しみを感じる、といった方もいらっしゃいます。

 

 

 

 

 

しかし、すべての生徒がそういうわけではありませんし、

 

 

かくいう私も単語を覚えるのがすごく苦手な学生でした。

 

単語を覚えるのが難しい3つの理由

なぜ単語を覚えるのが大変かという問題を分析すると、

 

次の3つの理由が考えられます。

 

 

 

【単語を覚えるのが難しい3つの理由】

 

1.作業が単調

 

単調な作業は楽しさが少なく、継続につらさを感じます。

 

2.成果が見えにくい

 

単語を覚えたことで、英語力がどの程度高まったのかを直接的に判断することができないため、やる気が大きにくくなります。

 

3.覚えられていない場合、ストレスを感じる

 

単語テストなどで低い得点や不合格になると不快感を感じます。このようなストレスは円滑な学習には好ましくありません。

 

 

 

 

これらの問題を解決するために、私は次のような方法で単語の暗記トレーニングを指導しています。

英単語の暗記トレーニング

1.英検やTOEICの模擬問題を用意します。

 

 

 

 

2.用意した模擬問題に含まれる単語のリストを作成します。

 

作成の手間はかかりますが、生徒が指導者の苦労を知ることでやる気を出すきっかけになります。

 

 

 

 

3.作成した単語を宿題として翌週までに覚えてもらいます。

 

英検3〜5級の場合、週に100単語。英検準1〜準2級の場合、週に200〜400単語を目安として宿題に出します。

 

 

 

 

4.翌週の授業で模擬問題を解いてもらいます。

 

単語テストではなく模擬問題を使用することで、単語の暗記が単調なものではなくなります。

 

 


5.採点をして、合格ラインに達しているか確認します。

 

単語暗記の勉強の成果が英検やTOEICのスコアでわかるため、モチベーションが高まります。

 

 

 

 

指導のポイント

1.単語暗記の努力を褒める

 

単語テストをせず、実際に模擬問題を解いてもらうことによって、

 

 

単語の暗記ができているかどうかが、

 

 

英検やTOEICのスコアに直接反映される仕組みになっています。

 

 

 

 

そのため、生徒の暗記が不十分の場合でも、

 

 

指導する側が暗記の重要性を強調せずとも、

 

 

生徒が不十分の度合いを自覚します。

 

 

 

 

これにより、指導者は頑張ってことを褒めてあげることができます。

 

 

学習方法のレビューも時には必要になりますが、

 

 

ある程度は生徒の裁量に任せ、結果が悪くてもフォローしてあげることで

 

 

生徒のやる気を喚起することができます。

 

 

 

 

 

 

2.間違えた問題の原因を分析する

 

 

間違えた箇所があった場合、その原因を分析することが重要です。

 

 

 

私は、指導経験から、間違いの原因は3つに分類できる、考えています。

 

 

1つ目は、単語の暗記が不足している場合

 

2つ目は、文法的な式が不十分な場合

 

3つ目は、読解力が不足している場合

 

 

です。

 

 

 

 

分析した原因を生徒と共有することで、

 

単語の暗記以外に原因があった場合、

 

文法や読解力強化といった方針を

 

生徒の今後のカリキュラムに反映することができます。

 

 

 

3.単語暗記の確認用の模擬問題を分割する

 

単語を多めに覚えてもらい、模擬問題の分割することで、

 

 

一度覚えた単語を後にもう一度覚えてもらい、分割した別の問題に取り組んでもらうことができます。

 

 

 

例えば、

 

試験1回分の単語を覚えてもらい、

 

模擬問題は2つに分割し、前半部分を1回目の確認テストとして利用します。

 

1ヶ月後に、同じ単語をもう一度覚えてもらい、

 

模擬試験の後半部分で2回目の確認テストを行います。

 

 

 

 

こうすることで、同じ単語を繰り返し暗記してもらう場合に、

 

「新しい問題で合格点に達するように頑張るぞ!」

 

と、モチベーションを高めることができます。

 

 

 

 

まとめ

この方法で指導を行ったところ、

 

小学1年生でも英検3級などの難しめの単語を覚えることができるようになり、

 

無事に合格へ導くことができるようになりました。

 

 

 

また、同様の方法で大学生向けのTOEIC講座のトレーニングを行い、

 

スコア540だった学生をスコア735まで導くことに成功しています。

 

 

 

 

さらに嬉しいことに、

 

単語を覚えたのに読解力で点を落とすことが、気になり始め、

 

英文の読解を今までより慎重に行うようになったり、

 

文法をしっかり勉強していないと、せっかく単語を覚えても無駄になってしまう、

 

といった気持ちに変わってきています。

 

 

 

 

英単語の暗記は、英語学習において最重要かつ難関な課題ですが、

 

 

克服することで、単語の学習以外の文法や読解などへ広がりを持たせることができます。

 

 

 

今回ご紹介した方法は、準備に時間と手間がかかりますが、

 

 

やってよかったと思えるような成果を生徒の皆さんが残してくださっているため、大変おすすめです。